カンボジアのボジ子。

カンボジアで2年の仕事を終えて一時帰国中。シェムリアップの美味しいレストラン、手作りごはん・お菓子、たまに観光・旅行ネタ、ダイエット、コスメなど広く浅~~く。

3.11


人は、どんな人とも6人の知り合いを介してつながっているんだと、
大学の授業で聴いたのをふと思いました。
6次の隔たり”というそうですが、要するに私からあなた、
あなたからあなたの知り合いへ、
恋人へ、家族へ、友達へ・・・どんどん繋がっていけば、
世界中の人が
「知り合いの知り合いの知り合いの知り合いの知り合いの知り合い」
というわけです。(本当かなあ?)

仮にそれが本当だとしたならば。

自分から5人たどった先に、
2万人の犠牲者の方々と、数えきれない被災者の方が繋がっている。

2万人の方が亡くなったなんて、想像もつかない。
一人一人に人生があり、家族があり、友達や恋人が居て、
一人の方が亡くなっただけでもたくさんの人が辛く悲しい思いになるのに、
その悲しみが一度に2万も生まれたなんて、考えられない。

でも、その悲しみのすべては、6つの隔たりで繋がっている。
それがたまたま、自分の近くに無かっただけ。

―昨日のNHKの追悼式典を見ながら
そんなことを考えていました。


そして。

うちのバイト先で大量買いした人も、しなかった人も。
イソジンの服用を止めたら怒鳴った人も。
脱原発を叫ぶ人も、海外に避難した人も、作業員の方も。
故郷に帰れない人も、家を失った人も、家族を失った人も。
今も被災地でボランティアしている人も、利権目的のお偉いさんも。
オリンピック招致に成功して喜んでいる人も、そうでない人も。
国内産の食品を口に入れるのが怖くなった人も、食べて応援する人も。
偽善者と叩く人も、叩かれる人も。

皆、6人隔てて繋がっている。
関係ない人なんてこの世界のどこにも存在しないんです。
この震災で3年経った今のこの状況も、決して他人事では無い。
だから、遠い国に居ても、震災のことを考え続けようと強く思うわけです。

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昨年の3.11に訪れた野蒜地区の風景と、松島で聴いた黙祷のサイレンが
頭に焼き付いて離れません。

















美しい景色、豊かな自然、美味しい魚介とお酒、そこにあった人の暮らし。
地震によって失われたものは人命だけでは無いんだと、
その地に立って初めて教えて頂いたのでした。
















犠牲になられた全ての方のご冥福をお祈りいたします。

そして、震災復興にあたり、被災者の方がたの尊厳が
一番に守られることを心から願います。