昨夜、雨が降りました
おかげで昨夜は涼しかったけど、この時期に雨なんて去年降ったっけな??
カンボジアは、11月から4月まで乾期。
5月から10月は雨季で、1回1~2時間ほどのスコールが
無差別に襲いかかってきます。
バケツをひっくり返したような雨で、そこらじゅうに大きな水たまりが。
乾期・雨季に関係なく、基本的に年中暑いので、あまり季節感がありません。
カンボジアの人たちの、のんびりおおらかな気持ちは
そういう所からくるのかもしれないですね。
ところで、奈良漬けって、美味しいですよね
高校生のころ、毎日お弁当を作ってくれていた母親が、
前の年に漬けた奈良漬けをご飯の上にしきつめてくれていました。
私の好物、よう分かってはります。
もちろん「酒粕」にはアルコールが含まれているので、
その酒粕に漬けた奈良漬けもお酒の風味とアルコール分が含まれておりまして。
このウイスキーボンボンでも全然アカンかったぐらいアルコールに弱い私には、
奈良漬けは更にヘビーな存在でした。
ただでさえ午後の授業は眠くて仕方が無かったのに、
5限目の授業が、つ、辛い・・・・・・。
でも、奈良漬けの美味しさには変えられませんから。
手作りのすっぱい梅干しと奈良漬けを毎日弁当に入れてくれていた母親には
一生頭があがりません。
先日、日本から来た方にお土産で奈良漬けを頂きました。
「酒蔵の黒い宝石」の異名を持つお漬物界の帝王『奈良漬け』は、
私の大好物であります。
母親が漬けていたべっ甲飴色の奈良漬けは歯ごたえがあって美味しかったけれど、
真っ黒になるまで漬かった甘い奈良漬けも美味しい。
奈良漬けを真っ黒にするためには、
ただ樽に放っておくだけじゃダメなんですって。
アルコール分がどんどん飛んで、菌が繁殖しやすい状態になり、
カビが生えてしまうので、年に1度は新しい粕床に漬けかえる必要があるみたい。
手間暇かけて漬けられた真っ黒の奈良漬け、
神棚にしばらくお供えしたいぐらい神々しく見えたのですが、
食欲には勝つことができず早速頂きました。
そして思ったのです、「粕が勿体ない」と。
粕床は食べられる?
奈良漬けは、洗って食べる人も居れば、手で拭うか布巾で拭くだけの人も居ます。
私は拭く派。洗うとどうしても水臭くなってしまうので。
でも、粕床、そのまま捨てたらもったいない。ゼッタイ、モッタイナイ。
簡単な食べ方としては、細かく刻んだ奈良漬けと粕床、
そしてクリームチーズを混ぜてディップにするという方法があります。
きゅうりがあれば、何本でも食べられます。
もしくは、二番床として、粕床にそのままお野菜を漬け直しても大丈夫。
漬かりやすいように縦半分に切ってジップロックに入れ、
粕を全体に回して冷蔵庫で3、4日。
これだけでもご馳走です。
でも、頂いたのは市販の奈良漬け。粕も最低限しかついていない。
これを最も美味しく頂く方法を考えた結果、
「ハードチーズを漬ける」か「肉を漬けるか」の二択に絞られ、
最終的に
豚肉を漬けるという結論に至りました。
量が多ければ、ガーゼに挟んで直接肉に粕が付かないようにするのがベストですが、
なにせ貴重な粕ですので、
このように直接お肉に揉みこんで一晩寝ていただきました。
しっかり味がしみ込んだ豚肉は、水でさっと洗います。
あまり粕が残っているとすぐに焦げてしまうので、
うま味が逃げないよう意識しつつ、さっと洗うのです。
洗ったあとは水けを切ります。適当で大丈夫です。適当で。
そしていざ、フライパンへ!
塩、砂糖やみりんなどの甘みは、粕床にもとから入っているし、
味付けは何も要りません。
ただただ、こげないように注意しながら丁寧に焼きます。
そして焼けたのがこちらですね。
甘みの強い粕床だったので、食べるときの調味料はシンプルに「塩」のみ。
ちょっと柑橘系の酸味があっても美味しかったかもしれません。
付け合せの野菜がありませんでした、残念(笑
このお肉、硬いしボソボソするし、何したって美味しくないと諦めていましたが、
粕床のおかげでびっくりするぐらい柔らかいお肉に変身してくれました。
ああ、感動。なんて深い味。
日本酒ではなく、あえて赤ワインで頂いてみました。
いつもの安いテーブルワインも、格別の美味しさです。
酒粕、本当に計り知れないポテンシャルを秘めています。
酒粕LOVERとして、もっともっと勉強しなきゃ・・・!!(使命感
奈良漬けを食べるときは是非
うま味のつまった粕は捨てずに、再利用!してみてくださいね!!
他にも素敵アレンジがあれば是非教えて頂きたいですヾ(。>﹏<。)ノ゙✧*。
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